ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス

そもそも政治経済学部にいてはこんな質問誰からもされないのだけれど(政治経済学部に籍を置いている人間の殆どは無教養[無関心]なので)、一番好きな画家は誰かと聞かれたらウォーターハウスと答えるようにしようと常日頃から思っている。ウォーターハウスの『ヒュラスとニンフたち』を始めてネットで見た時、ただ息を呑むほど繊細かつ可憐なニンフたちの描写にひどく心を打たれた。出来れば現物を見てみたいのだけれど、当分アメリカに行く予定はないし、ウォーターハウスの知名度はそんなに高くないから上野で展覧会が開かれてあちらからこちらへやってくるといったことも考えにくい。ただ、とはいっても今年で没後100年という大きな節目なはずなのに、そういった話が全然ないのはやっぱり寂しい。ということでここでみなさんがこの話をすると突然興味津々になる、女体を中心にウォーターハウスの絵画を紹介したいと思う。

 

ただ、とはいってもウォーターハウスのバイオグラフィーをつらつらと書いても仕方がないのでそれについては以下に簡単に紹介するに留める。

 

ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス(John William Waterhouse, 1849年4月6日 - 1917年2月10日)
f:id:kanasimino:20170624234447j:image

・イギリスの画家

・神話や文学作品に登場する女性を題材にした作品が多い

ヴィクトリア朝の画家(ラファエル前派とされることがあるが厳密にはアカデミー側であるため誤り、らしい。当然影響は受けている)

 

作品

ウォーターハウスの作品の中でとりわけ僕が好きな作品をクロノロジカルに紹介していこうと思う。

 

 ・オンディーヌ(1872)
f:id:kanasimino:20170624230618j:image

 

クレオパトラ(1888)
f:id:kanasimino:20170624230807j:image

 

・シャロットの女(1888)
f:id:kanasimino:20170624230059j:image

(部分)
f:id:kanasimino:20170625201656j:image

 

・オフィーリア(1889)
f:id:kanasimino:20170624230911j:image

 

・フローラ(1890)
f:id:kanasimino:20170624231032j:image

 

ユリシーズとセイレーン(1891)
f:id:kanasimino:20170624231144j:image

(部分)
f:id:kanasimino:20170625201728j:image
 

・嫉妬に燃えるキルケ(1892)
f:id:kanasimino:20170624231331j:image

 

・オフィーリア(1894)
f:id:kanasimino:20170624232045j:image

 

聖セシリア(1895) 
f:id:kanasimino:20170624234319j:image

 (部分)
f:id:kanasimino:20170625201954j:image

 

・ヒュラスとニンフたち(1896)
f:id:kanasimino:20170624231721j:image

 (部分)
f:id:kanasimino:20170625201757j:image
f:id:kanasimino:20170625201808j:image

・マリアドネ(1898)
f:id:kanasimino:20170624231753j:image

 

・オルフェの頭部を発見するニンフたち(1900)
f:id:kanasimino:20170624232328j:image

 

・人魚(1900)
f:id:kanasimino:20170624231601j:image

 

・セイレーン(1900)
f:id:kanasimino:20170624232456j:image

 

ボレアス(1902)
f:id:kanasimino:20170624234610j:image

 (部分)
f:id:kanasimino:20170625201935j:image

 

 

他にも素晴らしい作品はたくさんあるのだけれど、なかなか解像度の良い画像が見つからないのでこれくらいにしておこうと思う。

 

とにかく、ウォーターハウスの描く女性たちは美しく詩情に溢れており、造形性・素描が確かで、感情表現が豊かであることが十分お分かり頂けたのではないかと思う。古典的な寓意画に題材を取りつつ、19世紀後半の新風がうまく組み込まれたウォーターハウスの作品は我々見る者を魅了して止まないのだ。